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【京都】修行初心者に宝泉寺をおすすめしたい10の理由

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こんにちは。カトー(@hisayosky)です。

 

2017年7月、京都の亀岡にある「宝泉寺」にて修行してきました。日程は3泊4日。

こちらのお寺は水曜日をのぞく毎日入山者を受け入れており、「お寺で修行してみたい!」という人に広く門戸を開いています。

 

宝泉寺はソフト面でもハード面でも「修行者ファースト」のお寺でした。なので修行初心者でも安心です。

というかむしろ

宝泉寺へ行けばまちがいない!!

と断言してしまってよいくらいです。

 

この記事では、実際修行に参加してみてわかった宝泉寺禅センターにおける修行の特徴を10個紹介します。

「修行やってみたいけど心配だな」「大丈夫かな」と思っている方はぜひ読んでみてください。

ではいってみましょう。

目次

宝泉寺の修行は「システマチック」

宝泉寺玄関

入山から下山までスムーズに運営できるように仕組みが整備されています。

❒入山時

入山時、玄関に「受付」という紙が貼られています。

入山者はそのまま入って部屋(滝の間といいます)にで待ちます。

滝の間には「修行における注意事項」という紙がおいてあり一人一部ずつ取ります。

これを読めば修行期間中に注意すべきことがわかるようになっています(30項目あります)。

 

❒作法の説明

食事道具

食事セット。中央のガーゼで食器を拭く。

修行では「作法」を守らなければなりません。

主には「食事の作法」と「堂内作法(座禅を行う禅堂における作法です)」の二つです。

 

説明にはDVDが用いられます。

作法は1度教えてもらったからといってすぐにできるようになるものではありません。

とりあえずこんな感じですよと紹介するのにDVDを見せるのは効率的です。

 

❒作法の練習方法

ではややこしい作法はどうやって身に付けていくのでしょう。

たとえば食事の際、修行者は図のように2列の長机をに向かい合って座ります。席順はあらかじめ決められており、毎食変わります。

食事の席配置図

席順の図。

各机のむかって左側(図では「あ」と「う」の列)にはすでに作法に慣れた人が配置されます。

右側(「い」と「え」の列)に座るのは入山してきたばかりで作法がよくわからない人です。

 

この配置により自分の前の人を真似すれば作法がひととおりできるようになっています。

教える側も前にいる人がちゃんとついてきているかどうか気にしながら進めていってくれるので、置いていかれることはまずありません。

 

宝泉寺の修行は「常住さんがすごい」

談話室の湯飲み

お茶は自由に飲めます。冷温完備。

常住さん」とは、禅センターの運営に携わりながらさらに踏み込んだ修行をされている方々です。

ぼくが滞在していたときには10~20代とおぼしき方々を中心に7名が常住として活動されていました。時期によってはもっと上の年代の方が常住をされていることもあるそうです。

 

この方々が入山時の説明から、食事の席決め、作務の割り振り、各種日程の運営をすべて取り仕切っておられます。この方々がいなければ宝泉寺の修行は成り立ちません

驚くべきはそのスキルの高さです。

 

❒お経

食事や朝課の際にはいくつかのお経を唱えますが常住の方々は何も見ずに唱えられます。そして男女を問わず、声が非常によく通ります。

声の通る人がいるなと思って振り向くととほぼ間違いないく常住さんです。

やってみればわかりますが大きな声は意外と出ません。たったこれだけのことでも常住さんのすごさがわかることでしょう。

 

❒食事の席決め

食事の席決めも簡単そうに見えて技術がいる仕事です。

 

席順を決めるには修行者の名前はもちろん、どの人がどのくらい作法をわかっていそうかを把握していないといけません

メンバーが毎日入れ替わるなかで修行者全体の状態を把握して毎食(朝と夕のみ)席順を決めるのです。

そんな仕事を涼しい顔で、ときにブーブーいいながらやっておられました。頭が下がります。

 

❒作務

修行者は午前中に作務という仕事をします。畑の草をとったり、山道の落ち葉を取り除いたりといった野外作業がほとんどです。

常住の方々は修行者に指示をしつつ自身も作務に参加します。

 

ぼくは山道の落ち葉を集める作業をしたのですが、常住さんのやったところはきれいさがまったく違いました。ぼくの掃いたところは掃除していないも同然というくらいでした。

 

これらはほんの一例です。

常住さんたちのスキルの高さ、作業の効率の高さ、動きの素早さは、とある下山者をして「調査兵団と言わしめたほどでした。言い得て妙でしたね。

 

宝泉寺の修行は「緩急がキレている」

宝泉寺玄関

宝泉寺の修行は1日中緊張しっぱなしではありません。

軍隊並みにきちっとした場面と、普段と同じように過ごせる場面があります。

 

❒食事の緩急

粥座(朝食)と薬石(夕食)は食堂に入るところから退堂に至るまで作法の連続です。一切の私語は禁じられておりゆっくり食事を楽しむ雰囲気ではありません。

いっぽうで斎座(昼食)は朝夕のような作法がありません。バイキング方式で好きなだけ食べ物を取って楽しくしゃべりながら食べられます。

 

❒スケジュールの緩急

1日のスケジュールにも「緩」と「急」があります。

作務は前半と後半にわけられており、間にはお茶とお茶菓子で休憩する時間がもうけられています。

斎座が終わると約4時間は自由時間となります。外出が可能なので徒歩20分ほどのファミレスでゆっくりできます。

スタバがないと生きていけないもので・・・」と言って電車で京都駅まで出掛けて行く人もありました。

4時間あればトロッコ電車に乗って嵐山へ行くことも可能です。かつては清水寺に行った人もいたそうです。

体力と気力があれば観光もできるくらい自由時間が確保されています。だらだらスマホをいじって過ごすのももちろんアリです。

 

宝泉寺の修行は「ご飯がめっちゃおいしい」

典座寮

典座寮(てんぞりょう)。ここで食事を作っている。

覚えている限り、朝夕の食事で出たものをあげてみます。

  • かぼちゃの煮物
  • なす味噌炒め
  • 切り干し大根
  • ポテトサラダ
  • 野菜の酢の物
  • なすの揚げ物

 

うちでも作れそうなものばかりですが、確実に「味が丁寧」でした。まるごと吸収できてしまえそうな味でした。

食事では最後に器にくっついた食べ物をお湯に溶かして飲み干します。出されたものはすべて自分のからだに入るわけです。

それを前提として作られているからでしょう、味つけや油っこさが控えめです。

 

斎座(昼食)はたった2回でしたが本当に楽しみな食事でした。

ぼくがいたときに出していただいたのは、そうめんばらずし。薄焼き卵、細切りキュウリ、しそなどを好きなだけとってトッピングします。

ばらずしのときには豆腐のグラタンも一緒に出ていました。制限のあるなかで工夫して作っていただいているのがわかります。

 

お寺の食事というと味も量も物足りないのを想像していましたが、まったくそんなことはありませんでした。

 

宝泉寺の修行は「皆それぞれに悩みがあると知れる」

宝泉寺玄関の天井

修行中は私語を禁じられていますが、ほかの修行者の方と話せる時間もあります。一番話がしやすいのは、昼食後の休憩夜の座禅のあとです。

話してみるといろんな人がお寺に集まっていることに驚かされます。ぼくがいた4日間だけでも10~70代、外国の人もいました。男女比は若干男性が多かったです。

 

修行に来た理由も人それぞれです。

  • 転職の悩みを抱えている人
  • 家庭の悩みがある人
  • ちょっと仕事をストップさせて立ち止まりたい人
  • 生と死のことについて考えている人
  • 家だと眠れない人
  • ただ座禅に興味があった人
  • お母さんに行けといわれて来た人

 

など本当にさまざまでした。

お寺に来た理由はおたがいあまりふれませんでしたが、下山のあいさつで話してくれる人が多かったです。

 

宝泉寺の修行は「施設が整っている」

洗面所

男性用洗面所。奥に洗濯機と物干し場。

宝泉寺は修行環境がとても整っています。

もともとお寺にあったものを利用して修行者を迎え入れているのではなく、修行者を毎日迎え入れられるように設備が整えられているのです。

 

❒宿泊施設

女性にはログハウス、男性には禅堂が割り振られます。

男性の場合、入山時に「ところでいびきをかく方はおられますか」と聞かれます。いびきをかく人には別の部屋があてがわれます。

 

❒トイレとシャワー

トイレは禅堂のある建物に3ヶ所あります。放っておいても勝手に水が流れるハイテクトイレです。

シャワーは全部で4ヶ所あってすぐに使えないことはまずありません(予約制)。全部ではありませんがドライヤーもついています。

 

❒その他、洗濯機など

洗濯機と乾燥機が3基ずつあります。バスタオル用のハンガーと干す場所がひとりに一つずつあてがわれます。

洗面所は男女別に用意されており、歯ブラシなどを立てておく竹筒もだいたいひとりに一つずつありました。

タバコを吸う人には喫煙所、本が読みたい人には書棚もあります。

 

❒エアコン

禅堂

禅堂。

禅堂と談話室と食堂にはエアコンがあります。

おかげで座禅では暑さ寒さに耐える必要はありません。休憩時間は談話室にいけば快適に過ごすことができます。

 

宝泉寺の施設は贅沢なくらい「修行者ファースト」と言えそうです。

 

宝泉寺の修行は「ファンがいるくらい法話がおもしろい」

宝泉寺ちかくの川

火曜日と土曜日に和尚さんによる法話があります。話が続きになっていて、毎回「今日はここまで。この続きはまた次回」となります。

 

この法話は楽しみにしている人が多かったです。「法話の続きが聞けないのが残念だ。Skypeで中継してくれないかなあ」といって名残惜しそうに下山していく人もいました。

 

和尚さんは臨床心理士でもあります。この日は「人はどうしたら変われるか」というテーマについてのお話でした。話の内容は下のリンクにまとめてあります。

あわせて読みたい
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宝泉寺の修行は「みんなと一緒だからできる」

修行者のほとんどは座禅など1分たりともやったことはないでしょう。

座禅をしたことがない人にとって動かずに座っているのはたいへんです。まずできそうにありません。

でも宝泉寺に来るとなんとなくできてしまいます。たくさん作法のある生活も最初は「ムリ!」と思うのですがなんとかなってしまうのです。

 

たぶんみんなでやるからじゃないですかね。

それぞれが自分のやるべきことをしっかりやるとほかの誰かの助けになっているとでも言いますか。そんなつながりが宝泉寺の修行にはあると思います。

 

宝泉寺の修行は「忘れていた謙虚さを思い出させてくれる」

窓際の仏像

宝泉寺の修行でもっとも重要なことは、注意や指導を受けたら

 

はい、ありがとうございます!

と言うことです。慣れが必要です。

入山時に渡される「修行における注意事項」にも赤字で書かれています。相当重要です

 

でも意外とできません。

注意を受けるとはじめはびっくりします。注意されたことを懸命に直そうとするあまり「はい、ありがとうございます」を忘れるのです。

年下の常住さんから毅然とした態度で注意をされて反抗心が生まれることもあるでしょう。

 

わざわざ口に出して「はい、ありがとうございます」と言うのは「謙虚な心をもつため」だそうです。

和尚さん曰く「どこまでも謙虚でいれば新しいものが入ってくる」とのこと。

 

説くだけで人は謙虚になれませんから「はい、ありがとうございます」という型で練習するかんじですね。

 

これさえできれば宝泉寺の修行生活は大丈夫ですよ(本当です)。

 

宝泉寺の修行は「宣言する場になる」

朝、作務の役割分担の前に下山者の方の挨拶があります。

和尚さんからは「みなさんに挨拶をお願いします」とだけ言われます。

だから何を言ってもよいのですが「なぜこのお寺に修行に来たのか」を語る人が多かったです。

 

ぼくも下山者として挨拶をしたからわかりますが、なんとなくそういう気分になります。

数日間とはいえ一緒に修行した人たちですから深くはなくとも浅からぬ縁です。

ちょっと踏み込んだ話をしてもよいかな、という気持ちになるのは自然なことかもしれません。

 

口に出すこともまた行動です

自分はこの修行でなにを知ることができたのか。これからどうしていくのか。

宣言するのにちょうどよい場所でした。

 

まとめ:京都の宝泉寺は修行初心者にやさしいお寺です

  • ソフト・ハード両面が整備されている
  • ほかの人たちと一緒にがんばれる
  • ごはんがおいしい
  • 緩急がついていてやる気なら観光もできる
  • ひとことで言って「修行者ファースト」

 

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