Visslesのメカニカルキーボード「Vissles-V84」を購入しました。
「メカニカルってどうなんだろう?」「Visslesって大丈夫?」
不安はいろいろありましたが、結果、買ってよかったです。メーカーの対応もキーボードにも満足してます。
今回はメカニカルキーボード「Vissles-V84」を選定理由も含めてレビューします。
Vissles-V84を購入したきっかけ
きっかけはリモートワークによりノートPCを使った在宅ワークが増えたことです。
ディスプレイ位置の低さが気になりはじめ、まずはスタンドを購入しました。
しばらくはスタンド上でキーボードを打っていましたが、長時間作業しているとツラさがじわじわしみてきます。
キーボードを打つとき肘をつくため体が前屈みになるし、気づけば画面をずいぶん近くで見るようになっていました。
姿勢をよくするために買ったスタンドによって、かえって姿勢が悪くなるという悪循環。
「これはいかん!」ということで、問題を解消するべくキーボードの比較検討に入りました。
キーボード選定条件
キーボードに求めた条件は以下の通り。
- メカニカル(赤軸)
- テンキーレス(コンパクト)
- Mac/Windows兼用
- ワイヤレスでも有線でも使える
- Bluetooth接続
- 高くても15000円くらい
- ストレスなく日本語が打てる
MacでもWindowsでも使えて、場所を取らないのが絶対条件。
タイピングのしやすさを犠牲にしたくなかったので、コンパクトがいいとはしつつも大きさは迷いました。
けっきょく75%キーボードのテンキーレスに着地です。
その他こだわったところは以下の通り。
メカニカル(赤軸)
メカニカルにしたのは一度使ってみたいと思っていたから。
3000円くらいのパンタグラフ式キーボードでもよかったですが、毎日長時間使うならより快適と言われるメカニカルを試してみたいと思ったのです。
「赤軸」はお店でいろいろ触って一番感触がよかったので。軽くて適度にタイピング音がして比較的静か。
Bluetooth接続
ワイヤレスにはBluetooth接続とUSB接続の2種類があります。
USB接続の場合、ポートに端子を差し込んでおかなければなりません。
MacbookはUSB-Cで、しかも2つしかポートがない仕様です。
貴重なポートが常時埋まるのは避けたかったので、接続端子のいらないBluetooth接続を選びました。
ワイヤレスでも有線でも使える
主にワイヤレスで使うけれど、ワイヤレスだけだと何となく不安。
保険として有線もあったほうがいいと思い、両方いけるモデルで探しました。
有線・無線両用のキーボードは意外と少ないので、この時点で候補はかなり絞られます。
高くても15000円くらい
メカニカルキーボードといえばHHKBですが、3万円以上します。
しかし、正直そこまでのものかは触ってみなければわかりません。
3万円のキーボードはみんなが絶賛しているわけではなく、「そこまででもないよ」という人もいます。感覚の問題なのでどちらもきっと正しい。
ぼくはわりと鈍感な方だし、家電量販店で触った1万円台のものでも十分いいと思ったので、無理に3万円出すことはないかなと。
ぶっちゃけ3000円でもそんなに不満はない人なので、15000円も出せばだいたい天井じゃないでしょうか。
買うまでにやったこと
家電量販店へ行き、いろんなメーカーのキーボードを触ってみました。
この時点でメカニカルの方がいい! とは思わなかったけれど、長く使わないとわからないことです。
「よくないな」と思わない限りは合格としました。
主にチェックしていたのは「軸の違い」です。自分の場合は軽くて静なものがいいことがわかり、いいなと思うものは大体赤軸だったので赤軸にしました。
タイピング時の音もチェック。これはYouTubeでもある程度わかります。でも自分で打ってみるのが一番。
けっきょくVisslesは実機を見ることなく購入したのですが、事前にいろいろ触っておくと自分に合ったキーボードのイメージは描きやすくなりますね。
Vissles-V84を使ってみた感想
点数的には90点です。十分満足。
Mac・Windowsどっちでも対応できており、問題ありません。
マイナス10点はキー配列について。
日本語キーボードに慣れていると、USキーボードは打ちにくいところにキーがあったりします。
これはUSキーボードの問題であってVisslesが悪いわけではありません。残念ながらVissles -V84はUSキーボードだけなのです。
Bluetooth接続
タイピングでの使用は問題なし。とくに反応が遅れる様子はありません。
スリープ後はどこか1回キーを押してからでないと認識されませんが、それは仕方ないかなと思っています。
有線でももちろん快適に使えます。
日本語切り替え
試行錯誤した結果、快適になりました。
Windowsの時は「Caps Lock」で、Macの時は「Ctrl+Space」で切り替えています。
Macでも「Caps Lock」で切り替えられますが、うまく反応しないことがありました。「Ctrl+Space」で切り替えれば間違いありません。
Windowsでは起こらないので不具合ではなさそうです。
「Ctrl+Space」で切り替える場合は、切り替えのオプションから「カタカナ」を削除しておくと快適です。
Appleマーク>システム環境設定>キーボード>入力ソース へ行って「カタカナ」のチェックを外すだけ。
打鍵感
キーは軽いです。おそらく軽すぎて嫌だと思う人もいるレベル。
ふにゃふにゃしていると感じてしまうかもしれません。個人的にはちょうどいいです。
キーを押し切らなくても反応するけれど、間違って入力してしまうほど敏感でもないという絶妙なラインを実現しています。
打鍵音の大きさ
音は静かな方だと思います。しかし、静さを求めるならパンタグラフ式がベターです。
メカニカルは基本カチャカチャ音がするものですから、そのへん誤解ないように。
バッテリーの持ち
バッテリーの持ちはいいのではと思います。まだ電池残量を使い切ったことがないので、具体的にどのくらい使えるかはわかりません。
ただ充電忘れるレベルであるのは間違いないです。
リストレスト
リストレスト付きを買いましたが、まったく使っていません。使わなくても快適だったからです。
これから買う人は、とりあえずリストレストなしでいいんじゃないでしょうか。お値段も安くなり1万円切ります。
どうしても必要になったら、ホームセンターで木の板でも買ってきたらいいですよ。
キーボードのサイズ感
使ってみて、自宅でストレスなく使えるキーボードの限界は75%だなと思っています。
F1から12キーがついているのは、意外と便利でした。
わりとずっしりしていて824g。持って歩くには重いですが、自宅で使うには安定していてよき。
キー配列
キー配列には感覚的に不自然さがないので、ストレスの溜まるタイプミスが発生しません。
例えば方向キーは、フルサイズで入っており位置も絶妙。角のところにあるお陰で見なくても操作ができます。
デリートも同様でかなり使いやすい配列です。
「=」キーと「ー」キーは日本語配列に慣れているとちょっと違和感がありますが、慣れで解決できるレベル。
Wnidows機で使用すると、キー配列と印字に食い違いが発生します。
PCの言語の設定でUS配列に変えられますが、これはお勧めしません。
本体の日本語キーボードにも英字配列が割り当てられてしまい、かえって不便だからです。
これも慣れで解決できるので、PCの設定は触らずでいいと思います。
HHKBじゃなくてよかった
1ヶ月ほど使ってみて、やっぱりキーボードに3万円はないかなと思っています。
これ以上お金を使ったところで、よくなるイメージが湧きません。10000〜15000円レベルでもかなりいいことがわかりました。
キーボードを選ぶ時の参考になれば幸いです。