2017年5月試験にてFP3級にめでたく合格できたので、合格に至るまでの道のりを書き残しておこうと思う。

FP3級と検索すると「簡単な試験」「落ちてはいけない」といわれており、じゃあ大丈夫だと安心してしまいそうになる。しかし厚さ2㎝のテキストを入手した時点で、どうやら違うことに気がつく。

どうもこの言葉の真意は「2級や1級と比べて簡単」ということらしい。たしかに2級になるとテキストの厚さが増し、1級にいたっては2冊に分冊されている。

なので、3級だからといってけっして油断せず勉強されることをおすすめする。

とはいえ、FPの知識をしっかり頭に叩き込むのとFP3級に合格するのとはまた別の話だ。

合格するには合格するための道がある。この記事では、ぼくの受験体験をもとにどのような勉強をすれば効率よく合格できるのかをお話していく。

FP3級の試験内容

このページを訪れた人はおそらく受験することをすでに検討されていると思うので、FPとはなにかという説明は省く。詳しくはこちらをごらんください。

FP3級の試験は「学科」と「実技」の2科目で構成されている。「学科」は60問の選択式で120分、「実技」は15問の選択式で60分。

どちらも問題数のわりに時間は長く与えられている。とくに「学科」は1時間かからずに終わってしまう人が多く、ぼくが受験した会場では3/4の受験者が途中退室していた。

「実技」ときくと計算式をつかった論述試験を連想してしまうが選択式である。実技というより文章題というほうがしっくりくる。基本は学科と同じ内容がわかっていれば答えられるので、構える必要はない。

FP3級の合格基準

学科と実技それぞれ60%以上の正答で合格となる。学科70%、実技50%だと学科は合格、実技は不合格となる。合わせて60%ではないので注意したい。

この割合を問題の配点に当てはめると、学科は36/60点、実技は30/50点とらなければならない。つまり失点が許されるのは学科で24点、実技では20点までということになる。

この点において、実技は難しい。一問のミスが大きく響く構成であることを肝に銘じておこう。

使用したテキストと問題集

テキストも問題集もいくつか出ている。ネットのレビューだけでなくできれば自分で内容をたしかめて決めるのがよい。

ぼくは独学した人の体験談をネットで読んだうえで書店に行き、以下の2冊を購入した。

   

自分で見て確認したのは「見やすさ」である。内容があってもぎっしり詰め込まれたページ構成では、テキストを開くのがおっくうになってしまう。

その点、『みんなが欲しかった!FP3級の教科書』は情報が詰め込まれすぎておらず、メリハリのある構成となっているため、長い時間テキストを見続けることができた。勉強がイヤにならないことを重視して選んだ1冊である。

なお、どのテキストも3級に合格するために作られているので、内容が出題範囲をカバーしていないということはない。情報量についてはどのテキストを選んでも心配しなくてよいだろう

のちにわかったことだが、『みんながほしかった!FP3級の教科書』は索引がとても使いやすかった。調べたい言葉があると、たいがい索引に載っており勉強がスムーズに進んだ。

勉強が進み過去問に取り組みはじめると、わからないことや確かめたいことが頻繁に出てくる。そんなときには索引が重宝する。索引がしっかりしていることはテキストの機能として重要である。

試験勉強のしかた(試験1週間まえまで)

試験勉強のしかたについて、ぼくが参考にしたのはこちらのウェブシュフさんのサイト

これを見ると「まずはテキストをひととおり読み、あとは問題集を解きまくる」とあり、そのとおりに実行した。

テキストはきちんと読むが、当然覚えられない。覚えようとすれば覚えられなくてイヤになるので、ただひたすら読むことに徹した。

テキストが終わったら問題集に移行。ちなみにはじめは問題集からやってみたのだが、あまりにわからなさすぎてイヤになってしまった。勉強がいやになってしまっては元も子もない。テキストから入るのが正解と思う。

問題集は3回やった。3回目は最後のページから解いていった。はじめのページから解いていくと、前に解いた問題のおかげで答えがわかってしまうことがあると気づいたからである。

これを毎日こつこつと続けると言いたいところだが、ぼくは仕事で疲れてできなかった。すぐれたビジネスパーソンなら朝や昼休みに時間を作って勉強するのだろうが、ぼくには無理だった。

結局まともに勉強できたのは、仕事のない毎週末の夕方2時間程度。しかもコーヒーショップでコーヒーを飲みながらでないとやる気にならない。どうしようもないやる気のなさだが、週1回2時間ずつであっても続けられることが大事である。

試験勉強のしかた(試験直前)

試験1週間前からはさすがに平日も勉強するようになったが、毎日ではなかった。仕事をもつ身で平日に勉強するのはたいへんだ。だからこそ効率よく勉強したい。

このころ取り組んでいたのは過去問である。まずは問題集についていた過去問に挑戦した。結果、実技はわずかに60%に届かず不合格、学科はギリギリ合格。1週間まえとしてははなはだ不安な出来だった。

これでやっと尻に火がつき、過去2年分の過去問をダウンロードしひたすらやった。2年分といっても、FP3級の試験は年に3回あるので、6回分の過去問である。過去問のダウンロードは以下のページからできる。

⇒金融財政事情研究会の過去問

⇒日本FP協会の過去問

実技でどの科目を選択するかによって、試験を執り行う団体が変わる。自分が試験を受ける団体の過去問を入手すること。

金融財政事情研究会のほうには残念ながら答えと解説がない。日本FP協会のほうには答えがついている。

ぼくは金財で受けたので解答がなくて困ったが、どこかの親切なかたが答えと解説を用意してくださっていたのでこれを利用させていただいた。

⇒FP3級過去問解説

こちらのサイトは1問ずつ問題と解答・解説が表示され、次の問題は次のページいかないと見られない形式になっている。サイトを見ながらでも勉強はできるのだが、きちんと過去問をダウンロードして最後まで解いてから答え合わせにサイト使用することをお勧めする。

実際の試験では自信のない回答をしつつ先に進んでいかなければならない場面がある。できるだけ本番の試験と同じ条件で行ったほうがよいだろう。

試験当日の覚え書き

ここでは試験を受けてみて気づいたことを書く。

・計算機を忘れても慌てない

試験当日の持ち物に「計算機」がある。計算問題があるため必要なのだが、FP3級の計算問題は筆算でも十分に解ける。計算機があると便利という程度のものだ。万が一忘れてしまっても慌てなくていい。

・午後の試験までに2時間ある

「学科」と「実技」の間には1時間10分の昼休みがある。しかし学科の試験は1時間足らずで終わってしまうので、早めに退室すれば午後の試験準備に使える時間が増える。

・勉強しやすい場所を探しておく

学科を1時間で退室すれば午後の試験まで2時間ほどの時間ができる。あらかじめ準備のしやすいコーヒーショップなどを探しておくとよいだろう。試験会場周辺の店は受験者で込み合うので、少し離れた場所にある店ならベター。

試験を終えて。合格への一番近道は?

1 テキストを読む

まったくなにも知らないところから勉強するのであれば、まずはテキストを読むのがよい。これで内容が覚えられるわけではないが、のちに問題集をやったときに「これはテキストのあの辺にあった気がする」と見当がつく。見当がつけば調べようがある。覚えていなくても、「なんかそういうの聞いたことあるなあ」と思えるレベルにしてから問題を解くとスムーズに進められる。

2 過去問を繰り返し解く

試験前の1週間で過去問を解きまくってみて驚いたのは、毎年出題されるパターンがほとんど同じだったことだ。とくに実技は以下のパターンでここ数年固定されており、出題形式も似通っている。

第1問 公的医療制度
第2問 資産運用
第3問 所得税、退職金
第4問 不動産
第5問 贈与、相続

ぼくは過去問のまえに問題集を解いていた。しかし、過去問と問題集では内容に若干違いがあったように思う。傾向が合致していない問題集をやるよりは、このパターンで出ると割りきって過去問を繰り返し解いたほうが効率がよい。

なお、ぼくが受験した2017年5月試験では第2問の資産運用でいままで出題のなかったジュニアNISAについての問題が出題されて冷や汗をかいた。この程度のバリエーションはありうるということだろう。

まとめ

・テキストは「見やすさ」と「索引の充実」で選ぶ。

・週末だけの勉強でも続けることが大事。

・テキストを読んでから過去問を解く。順番が逆だと勉強が辛い。

・テキストは覚えない。とにかく読むことに徹する。

・過去問に勝る問題集なし。

本日はここまで。

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