
言語聴覚士辞めたいけれど、どうしよう。
辞めてもっと悲惨なことになるのはイヤだな。
望んで言語聴覚士になったのに、「辞めたい」と思ってしまう人は少なくありません。
事実、元言語聴覚士であるぼくのところにはちょくちょく相談や愚痴のメールがきます。
そんな人のために、実際に言語聴覚士を辞めたぼくが、3年後の現在どうなっているかをお伝えします。
「言語聴覚士辞めようか、めちゃ迷っている」
「辞めた後、どんな可能性があるか知りたい」
「働き方がどう変わるのか知りたい」
という方はぜひ読んでみてください。
まずは簡単に、ぼくの経歴
2018年3月に11年勤めた病院を退職。
言語聴覚士も辞めていったん無職になりました。
その後、勉強しながらWeb制作やデザインで細々と稼ぐフリーランスを1年半くらい。
現在は大手グループ企業のWebマーケティング担当をしています。
2021年2月現在、勤続1年3ヶ月です。
なので言語聴覚士だった頃と比較するのは、Webマーケティングをする現在の様子。
今でこそ慣れてしまいましたが、転職した当初は
「業界変わると労働環境や扱いってこんなに変わるの!?」
と驚くことばかりでしたね。
ほんとに今までの11年はなんだったのかと。。。
言語聴覚士は辞めてよかったです
今の書きようでわかるかと思いますが、言語聴覚士は辞めて本当によかったです。
戻ろうと思ったことは1秒もありません。
言語聴覚士という職種に問題があるのではなく、自分に合ってないことを直視せず仕事を続けていたのが一番の問題でした。
では具体的に転職して何がそんなによくなったのか。
現在のWebマーケティング職と比較してみます。
言語聴覚士辞めてよかったこと


断然働きやすくなった
現在の労働環境では、残業はほぼありません。
残業するのはよっぽどのことで、ふつうは17時ピッタリに退勤します。
病院では残業するのが当たり前。
きちんと残業代がつかないもの当たり前でした。
Webマーケティングならリモートワークでも働けます。
コロナ禍の昨今でこれは非常に大きい。
決定するのは会社ですが、選択肢があるのはいいですよね。
病院の時は理不尽なヒエラルキーを甘んじて
受け入れるしかありませんでした。
現在の職場でも役職による上下関係はありますが、理不尽な扱いを受けて悔しい思いをすることはありません。
休みも断然とりやすくなりました。
メールで連絡して勤怠管理システムで申請すればOK。
病院ではいろんな人の許可が必要で、休みはとても取りにくかったです。
結果、有給休暇は消化しきれずに消えていきました。
意欲的に勉強できる
言語聴覚士の勉強はまったくやる気になりませんでしたが、Webマーケティングは実務に生かすことを想像しながら学べるので自分に合っています。
学んでいて楽しいかどうかは、適職を判断するバロメーターになると思います。
勤務時間外には考えたくない仕事なら辞めた方がいいでしょうね(ぼくはそうでした)。
身体の調子がよくなった
病院勤務時代は、週に1、2回吐きそうなほどの頭痛に悩まされていました。
今はまったくありません。
身体はサインを出していたのかもなと後から思いました。
不調を軽く見てはいけません。
身体はよくわかっています。
成果が積み上げられる
Webマーケティングは自分が出した成果を数字で表すことができます。
まとめておくとアピールの材料になるので、転職や新しい仕事にもチャレンジしやすいです。
言語聴覚士は売り上げや集客につながる成果がありません。
学会発表やこなした単位は成果と言えるかもしれませんが、雇用する側にとって大きなメリットを想像させるものかは疑問です。
成長を実感できるようになった
Webマーケティング職についている現在は1年前と比べて、明らかにできることが増えているし考え方も変わってきています。
「こうなりたい」
「こういうことができるようになりたい」
というイメージが明確に持てるようになった。
病院勤務だった頃は、3年目以降同じことを繰り返している感覚でした。
STとして向上心がなかったので、これはしょうがない。
収入アップがしやすくなった
病院では入社した時から昇給のペースが決まっており、成果や実績は考慮されません。
だから収入が増やせるイメージがまったくありませんでした。
できることといえば、せいぜい労働組合でがんばるくらい。
副業しようにも、給料以外で現金が得られるなんて思ってもなかったです。
Webマーケティングはどの業界でも使えるスキルなので、転職によって収入を上げることもできるし、会社で実績をアピールして交渉することもできます。
また個人で活かせるのも強い。
最悪会社の給与が振るわなくても、自分でがんばればなんとかなります。
言語聴覚士辞めてよくなかったこと


よくなかったことはありませんが、あえていうなら病院やめた直後から今の会社に転職するまではキツかったです。
それでも「言語聴覚士辞めなきゃよかった」とは1ミリも思っていません。
ぼくは病院でものすごく消耗していたので、無職やフリーランスのキツさは普通に受け入れられました。
どんなにキツくても病院で働いてた時よりずっとマシだった。
きっと誰にでも許容できるものではありません。
無計画に辞めるのは、ぜんぜんオススメしないです。
辞めるなら、辞めた後の準備はしておきましょう。
具体的には勉強と貯金。
できそうなら、在職中から副業で稼いでみるといいですよ。
まとめ
以上、言語聴覚士だった頃と、辞めて3年経った現在とを比べてみました。
ぼくの病院勤務時代の1番の後悔は、自分を大切にしなかったことです。
お金の心配や世間体、周りのしょうもない人間関係を気にして選択をずっと先延ばしにしてしまっていました。
本当にもったいなかったです。
辞めようか迷っている人は、ぜひ自分を大切にできる選択をしてください。

