「ストックイラストって、やっぱりセットで売ったほうがいい?」
「それとも、単品にした方がダウンロードされやすい?」
そんな疑問を持っている方に向けて、今回は実際に試してみた体験談をシェアします。
ぼくは線画を中心としたストックイラストを描いていて、始めてから4ヶ月ほどになります。
最初はずっと「8〜10点のセット売り」だけをしていましたが、あるとき「単品販売も効果がある」と聞いて試してみたんです。
その結果は──「少し意外な」ものでした。
ストックイラストをセット販売だけで4ヶ月。その理由と限界
最初に販売していたのは、すべてセット商品。
理由は単純で、同じ価格なら「数が多い方が得」と思ってもらえると考えたからです。
実際、セット商品はコンスタントに売れていました。
でも「もっとダウンロード数を増やす方法はないか?」という気持ちもあり、単品販売をするかどうか迷っていたのです。
売れ筋だけに絞ってイラストの単品販売を導入
考えた末、単品販売に踏み切りました。
登録済みのイラストは、このときすでに100点以上。
すべてを単品化するのは現実的ではないため、これまでに売れたセットの中身だけをバラしてみることにしました。
これは、「売れた実績がある=需要があった」という考えに基づいた、ちょっとした“戦略的バラ売り”です。
単品で売れたのは5点。それ以上の効果も?
バラして登録した38点中、売れたのは5点。
単品の売上としては少なめですが、驚いたのは全体のダウンロード数の伸びです。
以前は月8件ほどだったDL数が、単品販売を始めた月には35件まで増加。
もちろん、週6件の新作投稿を続けていたことも要因の一つですが、「単品販売がきっかけで他のイラストも見られやすくなった」可能性は高いと感じています。
単品イラストが“入り口”になる構造とは?
検索などで単品イラストを見つけたユーザーが、「この作者の他の作品も見てみよう」と思ってくれる。
とくにストックイラストに慣れた人なら、「これ、セットでも売ってるんじゃ?」と探してくれる確率も高い。
つまり、単品販売=新規流入の窓口として有効なのでは?というのが、今回の仮説です。
セットを主軸に単品イラストで流入経路を広げる
やっぱり売れやすいのはセット。
だからこそ、セットをメインの商品に据えたうえで、単品で“入り口”を作るのが効率的だと思います。
とはいえ、セットを作るのには時間がかかりますよね。
「とにかく投稿を続けたい」というときは、まず単品を出しておいて、あとからセット化するのもアリ。
その際は、売れた単品を核にしてコンセプトを組み立てるのがおすすめです。
ストックイラストは「見つけてもらってナンボ」
どんなに魅力的なイラストも、検索で見つけてもらえなければ意味がありません。
単品販売は、そんな「見つけてもらえる確率」を少しでも高めてくれる方法のひとつ。
ぼく自身、まだ試行錯誤の段階ですが、ストックイラストで成果を出したい方は、ぜひ「単品+セット」のハイブリッド戦略を検討してみてください。
一緒にがんばりましょう。
