2025年10月25〜26日に開催された「東京エクストリームウォーク100」を、23時間27分で完歩しました。
一昨年は54キロ地点で時間切れリタイアだったので、今回は再挑戦での完歩です。
当日の様子はこちらの記事にまとめてあります。

再挑戦にあたっては、準備を入念に行いました。なかでもとくに重視したのが「持ち物の選定」です。
初挑戦のときは100キロを舐めていたため、持ち物もテキトーでした。
完歩できなかった理由の50%くらいは持ち物の選定にあったと思っています。
この記事では、2日間雨という悪条件下で100キロを完歩した経験を踏まえ、当日実際に持っていったものと、それを選んだ理由・使った感想を紹介していきます。
エクストリームウォークの持ち物リスト
まず持ち物リストをお見せします。
▲は使わなかったものです。
- ヘッドライト
- 手ぬぐい
- コウノエベルト(腰痛対策)
- 予備バッテリー
- お金(1000円札)
- 免許証・保険証
- ワラーチの予備
- ソックス2つ
- レインポンチョとレインパンツ(ダイソー)
- ルミフェン(痛み止め)
- エスタロンモカ▲
- フェイタスZ 3枚
- ワセリン▲
- 絆創膏▲
- テーピングテープ
- 貼るカイロ(小)2つ▲
- 水500ml×1本
食料も持っていきました。
- おしゃぶり昆布▲
- 飲むゼリー×2
- 100円ショップのちくわ×2
- バターピーナッツ
- シゲキックス
- ソイジョイ×3
- ドライフルーツ▲
これらをAmazonで買った折りたたみリュックに入れていました。
163gと軽量で、歩く上で邪魔にならず、15リットルと十分な容量があります。
そして2000円以下! 安いです。
では、それぞれの持ち物を紹介していきます。
ヘッドライト
Amazonで購入した安価なものです。
初回のときに購入した安いものですが、2年経ってもちゃんと使えました。
東京エクストリームウォークでは参加時の必須持ち物としてヘッドライトが挙げられていますが、ほとんど市街地を歩くためライトがないと前が見えないということはありません。
あくまで相手に自分を認識してもらうためのアイテムと考えています。
手拭い
汗や濡れたところを拭くために用意しましたが、もう一つの目的がありました。
終盤になると腕が疲れて、肘を直角に曲げて腕が振りにくくなると聞いていたため、その対策として手拭いを持っていきました。
疲れた腕を固定するために使うことを想定していましたが、実際には拭くことも固定することもなく、使わずに終わりました。
でも軽いですし、1枚あると便利かもしれません。
コウノエベルト
練習で30キロ歩いたとき、足の痛みではなく腰痛で歩けなくなってしまいました。
歩行中に腰へかなり負担がかかっていたようです。
その対策として持ち込んだのがコウノエベルトです。
コウノエベルトは腰に巻くことで腰痛を軽減するタイプのベルトで、普段から効果を感じていたため当日も持参しました。
実際、30キロ手前あたりで腰が痛くなり始めたので着用し、痛みを緩和できました。
ただし、こういったアイテムは人によって合う・合わないがあります。
事前に日常生活で試しておくことをおすすめします。
お金
現金は、千円札で数千円ほど持っていきました。
千円札なら自動販売機で使いやすいからです。
でも、東京エクストリームウォークはコースにコンビニがたくさんあるので、そんなに気にしなくていいかもしれません。
財布は普段からモンベルのトレールワレットを使っているので、そのまま持参しました。
このサイズだと荷物になりようがありません。
ワラーチの予備

今回は自作のワラーチで100キロを歩きました。
ソールの厚さは7ミリなのでクッション性はゼロです。
今の自分にはこれがベストと思って選びましたが、心配だったのは平塚〜江ノ島間の砂浜でした。
一昨年に参加したときは靴の中に砂が入って消耗したため、ワラーチではその影響を強く受けると思ったのです。
そのため、第2チェックポイントで交換できるように予備のワラーチを用意しました。
結果的に、砂浜ではない道を選べたので第2CPでは交換せず、54キロ地点第3CPでワラーチとソックスを交換しています。
2日間とも雨だったため、ここで全取っ替えしたのは正解でした。
「途中で壊れたら困る」というのもあったのですが、これは杞憂に終わりました。
自作ワラーチはかなり丈夫です。
くつした(2足)
歩行中の交換を想定して、靴下は2足用意しました。
Amazonで購入した薄手の安価なもので、ワラーチと相性の良い足袋タイプです。
このソックスとワラーチの相性が抜群で、100キロの間にマメが潰れたり、足の爪が割れたりは一切ありませんでした。
雨でぐっしょり濡れていたにもかかわらず、です。
2足のうち1足は歩行中に交換し、残りはゴール後の温泉施設で使いました。
くつしたの替えは絶対必要です。
レインポンチョとレインパンツ

両方ともダイソーで購入。
使い捨て前提なので頼りなく見えますが、これが驚くほど良かったです。
非常に軽い上、保温性が高い。
リュックごとかぶれるし、透明だからゼッケンもポンチョの上から見られます。
今回のように雨が続く100キロウォークではとても重宝しました。
晴天時でも防寒対策として持っていきたいと思えるほどの優秀アイテムです。
ぼくはダイソーで買いましたが、Amazonでも似たものが売っていたのでリンクをつけておきます。
飲み薬3種
痛み止め:ルミフェン
「100キロウォークにおすすめ」と聞いて迷わず「ルミフェン」を購入。
実際、これがなければ完歩は無理だったと思います。
ぼくは後半の50キロで3回服用しました。
もっとも効果が感じられたのは1回目です。
服用後10分ほどで痛みが消えていくのを実感しました。
痛み止めは使わないほうがいいですが、足が痛いときのお守りになります。
「いざとなれば痛み止めがある!」というのは本当に心強いものです。
100キロに不安のある人は携行することを強くおすすめします。
眠気止め:エスタロンモカ
エスタロンモカは眠気対策として用意しましたが、実際は全く眠くならず使っていません。
運動していたのもありますが、足が痛すぎて眠気を感じる余裕がありませんでした。
ただ、眠気もリタイヤの大きな原因になりますので、お守りとして持っておいていいのではないかと思います。

フェイタスZ(経皮鎮痛消炎テープ剤)
フェイタスZは鎮痛消炎剤です。
激しい痛みに効果があるとのことでしたので、レース終盤で足首や甲が痛かったときに貼りました。
即効性は感じられませんでしたが、「これでもう少しがんばれる」という気持ちになりました。
飲む痛み止めは何度も使えないので、いざという時の痛み止めオプションとして有効です。
ワセリン
靴や服の擦れ防止に持っていきましたが、使用しませんでした。
どこかが擦れて痛いと感じることがなかったためです。
ただ、終わってから気づいたのですが、お尻の穴の周辺が擦れて出血していました。
こうした部位も含め、擦れて擦りむきそうなところにはあらかじめ塗っておくことをおすすめします。
絆創膏・テーピングテープ
怪我や擦れ、ワラーチの紐による足の甲の痛み対策で絆創膏を用意しました。
が、使いませんでした。
いざというときのためのものなので、とりあえず持っていくでいいと思います。
テーピングテープは手で切れるタイプを用意しました。ハサミ不要で使えるからです。
あらかじめ足にテーピングを巻いていましたが、54キロ地点で足裏に追加しました。
長く歩くと汗や雨でテーピングが緩むので、補強できるようにしておくと心強いです。
カイロ(2つ)
10月の終わり、しかも夜も歩くということで防寒用に用意しました。
当日はレインポンチョとレインパンツで十分暖かく、使用しませんでした。
水
500mlペットボトル1本を持参。
水はチェックポイントでも支給されます。
ぼくはあまり水を飲まないので受け取っているうちに、多い時は3本持ち歩くことになりました。
思い切って水はなしでもよかったかもしれません。
道すがら、自販機で買ってもいいですし。
食料
当日持っていたのは以下のとおりです。
ドラッグストアと100円ショップで揃えました。
- おしゃぶり昆布▲
- 飲むゼリー ×2
- 100円ショップのちくわ ×2
- バターピーナッツ ×1袋
- シゲキックス
- ソイジョイ ×3
- ドライフルーツ ×1袋▲
このうち、おしゃぶり昆布とドライフルーツは食べませんでした。
昆布は「眠いときに良い」と聞いて用意しましたが、眠くならなかったのと、雨で食べにくかったためです。
歩きながら食べやすかったのは、個別包装・小袋入りのもの。
ポケットに入れてさっと取り出せる手軽さが重要です。
途中のコンビニで補給も可能ですが、私は「寄る時間がもったいない」と感じたため、すべて自前の食料で対応しました。
また、後半はとくに足が痛すぎて寄り道する余裕がなかったです。
空腹はチェックポイントで支給されるカップラーメンやクリームパンで十分満たされました。
持ち歩く食料は「おやつ」感覚で良いと思います。
長時間歩く中で、ちょっとした楽しみになります。
まとめ:荷物はエクストリームウォーク完歩戦略の一部
以上が、東京エクストリームウォーク100での持ち物です。
人によって必要なものは変わりますが、ぜひこのリストを参考にしてみてください。
参加者の中には、ほとんど荷物を持たない人もいれば、登山のような大きなリュックを背負う人もいます。
「荷物なしで100キロなんて無謀だ」と思うかもしれませんが、実際に歩いてみると、極限まで軽装に振り切るのも有効な戦略だと感じました。
荷物が少なければ、当然身軽に早く歩けます。
食料はチェックポイントや途中の店で補給可能です。
どうしても買えないもの、つまり医療系のアイテム(薬・テーピングなど)を優先的に用意すれば十分。
荷物を最小限にして挑むのも、エクストリームウォークの一つの楽しみ方だと思います。
万全の装備でエクストリームウォーク完歩を目指しましょう。















