「イラストを仕事にしたい」と思ったことはありませんか?
ぼくはまさに今思っています。
でも、何から始めたらいいでしょう?
とくに、美大出身でもなければ特別なスキルや人脈もない……という場合、最初の一歩はとても悩ましいものです。
そんなあなたにおすすめしたいのが、ストックイラスト。
ぼく自身、迷った末に辿り着いた答えがストックイラストでした。
初めは不安もありましたが、今では「イラストレーターの最初の一歩としてすごくいいのでは!」と手応えを感じています。
本記事では、これからイラストレーターを目指す初心者が、なぜストックイラストに挑戦すべきなのか。
その理由とメリットを、自身の体験も交えながら解説します。
ストックイラストとは?簡単におさらい
ストックイラストとは、イラスト素材をストックサイトに登録し、誰かに使われることで報酬が発生する仕組みです。
買い手は広告、ブログ、資料、SNSなどに活用するため、販売側は「汎用性のある絵」を描くことが求められます。
難しく聞こえるかもしれませんが、営業不要で始められる「絵の仕事」だと捉えると、イメージしやすいかもしれません。
有名なものとしては、イラストAC、PIXTA、Adobe Stockなどがあります。
なぜストックイラストから始めるのがいいのか?
ストックイラストと聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
死ぬほどたくさんイラストを描くのにぜんぜん稼げない…
副業の一つとして考えると確かにそうかもしれませんが、「イラストの仕事」として考えると以下のようなメリットがあります。
1. 営業が不要。作品が勝手に働いてくれる
駆け出しのイラストレーターにとって、仕事を得るための「営業」は大きなハードルです。
ポートフォリオを送ったり、企業に連絡を取ったり……勇気がいりますよね。
ストックイラストは、そんな営業活動なしに自分の絵を世に出せる数少ない手段。
登録さえすれば、あなたの作品がネット上で24時間営業してくれます。
2. 絵を「仕事」に変える実感が持てる
描いた絵がダウンロードされ、お金が発生する。
これは、どんなに小さくても「絵が仕事になった」という感覚を与えてくれます。
考えてみたら、自分の描いた絵が曲がりなりにも収益を生むなんてすごいことです。
趣味の延長で描いていたものが、誰かに必要とされ、価値に変わる——
この経験は、今後のモチベーションや自信に大きくつながります。
3. ポートフォリオになる
ストックサイトで公開している作品群は、そのまま実績として提示できるポートフォリオになります。
自分の絵柄や強み、方向性が一目でわかるので、今後の仕事獲得にもつながりやすくなります。
逆にいうと、ポートフォリオにするつもりでストックイラストに取り組むこともできるわけです。
実際、「ストックイラストを経由して直接イラストの依頼が来た」という話もよく聞きます。
ストックイラストは「私はこれが描けます!」と未来のクライアントにアピールできる場なのです。
4. スキルアップにつながる
「売れる絵」を意識して描くことは、ただ自由に描くよりもずっと学びがあります。
1番の違いは「相手がいること」。
絵を使う人、みてくれる人を意識しつつ、どうすれば伝わるのか、どうすれば汎用性が上がるのか——
考えて描くことで、自然とスキルも向上します。
5. 長期的には収益化のベースにもなる
ストックイラストは、すぐに大きな収入になるわけではありません。
ですが、コツコツ続けることで不労所得的な形で積み上がっていくのも大きな魅力。
絵の収入が「ゼロじゃない」状態を作れるだけでも、精神的な支えになります。
またストックイラストである程度売り上げが立てられるようになったら、自分の絵にも一定の自信がついているはず。
そういう意味でも長期的な支えになります。
とはいえ、地味で報われにくい世界ではある
誤解しないでほしいのは、ストックイラストは決して「楽して稼げる」世界ではないということ。
地味で、孤独で、成果が出るまでには時間がかかります。
数百枚、数千枚と描いても売れないこともある。
モチベーションが続かなくなる人も多いです。
参考までに、ぼくが100枚描いたときの累計収益は3000円くらいでした。
この3000円をどう考えるのか、だと思うんです。
ぼくは「やった!3000円も売れた」と思いましたが、「たったの3000円か…」と思う人もいるでしょう。
小さな成功を喜べる人は向いているかもしれません。
ホームランを狙ってはいけません。
極端にいえば、全打席バントで勝負するくらいでちょうどいいと思います。
イラストレーターの最初の一歩として、これ以上に現実的な選択肢はない
ぼく自身、絵を仕事にしたいと思いながらも、動き出せずにいた一人です。
でもストックイラストと出会い、描き始めたことで、世界が少しずつ変わりました。
- 誰かに使われる絵を描く
- 絵を「仕事」として扱うマインドが育つ
- 実績が積み上がる
これらすべてを、一人で静かに始められる場所。
それが、ストックイラストというフィールドです。
まとめ:迷ったら、まず始めてみよう
イラストレーターとしてのキャリアは、華やかさ以上に「続ける力」が問われます。
ぼくはまだ駆け出しですが、先人の本にはそう書いてあります。
だからこそ、最初の一歩は「無理なく、続けられること」が大切だと思っています。
ストックイラストは、まさにそんな第一歩にふさわしい選択肢です。
- 営業不要で始められる
- 絵を仕事に変えるきっかけになる
- 実績とスキルが積み重なる
「いつか絵で食べていけたら…」
そう思っているなら、その“いつか”を今に変えてみませんか?