ストックイラストを始めてから5ヶ月が経ちました。
これまでダウンロード数は比較的順調に伸びており、ありがたいことに Illustratorのサブスクリプション料金程度はペイできる状態 になっていました。
ところが、ここ3週間ほどで ダウンロード数が突然半減。
これまでの流れからすると明らかに異変です。
「何が起きたのか?」
考えた末に思い当たったのが、人物イラストを描き始めたことでした。
これまで売れていたのは「モノのイラスト」
ストックイラストを始めてから、これまで主に描いてきたのは モノのイラスト です。
たとえば、
- キッチン用品
- 生活雑貨
- 日常で使うアイテム
といったテーマを決め、8〜10点ほどを1セットにして投稿するスタイルで進めてきました。
特別に高度なテクニックがあるわけではありませんが、需要のあるジャンルだったこともあり、ダウンロード数は安定していました。
イラストの審査も驚くほどスムーズだった
今にして思えば、審査もかなり順調でした。
最初の頃は、どのプラットフォームでもなかなか審査に通らなかったのですが、ある時期から 「顔パスでは?」と思うほどスムーズに通過 するように。
このあたりも、アカウント評価が上がっていた証拠だったのかもしれません。
それでも人物イラストを描いてみたくなった理由
モノのイラストだけを描き続けていれば、おそらく数字的には安定していたと思います。
それでも、人物イラストを描きたい気持ちが次第に強くなっていきました。
きっかけは「チラシ制作」
きっかけは、自分でチラシを作るようになったことです。
「イラストをやるなら、デザインも学ぼう」
「どうせなら、仕事として使えるスキルにしたい」
そう考えてチラシ制作を始めました。
そこで痛感したのが、人物イラストの圧倒的な便利さです。
文字や図形だけではどこか味気ない紙面も、人物イラストが1点入るだけで一気に完成度が上がる。
正直なところ、良い人物イラストがあるだけでデザインの出来は2割増しと言っても過言ではありません。
「こんなイラストを自分でも描けたら」
それで思い切って人物イラストに挑戦することにしました。
人物イラストを投稿してから起きた明らかな変化
ところが、人物イラストを投稿し始めた頃から、明確な変化が現れました。
Adobe Stockの審査が極端に遅くなった
とくに顕著だったのが、Adobe Stockの審査スピードです。
以前は数分〜遅くても翌日には審査完了していたのが、人物イラストだと数日かかることもめずらしくない。
却下されるわけではないものの、「審査中」の状態が長く続くのは正直あまり気持ちのいいものではありません。
同時期にダウンロード数が半減
さらに困ったことに、審査が滞り始めたタイミングと同時にDL数が激減しました。
数字としては、ほぼ 半分。
「これは、人物イラストが原因なのでは?」
そう疑わざるを得ない状況でした。
アルゴリズムとアカウント評価の関係
Adobe Stockの検索アルゴリズムは非公開ですが、ChatGPTに聞いたところ、
定期的な新作投稿は、検索順位や露出に好影響を与える可能性がある
とのことでした。
Google検索でも似た考え方があるため、これは十分に考えられます。
審査が滞ると起きそうな悪循環
審査が遅れることで、次のような流れが起きている可能性があります。
- 審査中のイラストが溜まる
- 新作公開のリズムが崩れる
- 継続投稿ができず、アカウント評価が低下
- 検索順位が下がる
- ダウンロード数が減少
もっとも、実際に検索してみた限りでは、「明らかに表示されなくなった」という印象はありません。
ただし、審査に時間がかかるジャンルばかり投稿するアカウントを運営が好むかどうかと言われると、少し疑問は残ります。
なぜ人物イラストは審査が厳しいのか?
人物イラストは、モノのイラストに比べて 明らかに審査が厳しめです。
これはAdobe Stockに限らず、PIXTAやShutterstockでも同じ傾向を感じています。
人物イラストはチェック項目が多い?
理由は明確に公開されていませんが、ChatGPTによると「確認すべき項目が多い」ことが原因とのこと。
たとえば、
- 実在の人物に似ていないか
- センシティブな表現が含まれていないか
- 既存コンテンツと酷似していないか
など、チェックポイントが非常に多そうです。
実際、以前にも人物イラストに挑戦したことがありますが、その際は 「既存コンテンツに類似している」 という理由で複数却下された経験があります。
意図的に似せて描いているわけではないだけに、このあたりに 人物イラストの難しさを感じます。
それでも人物イラストは続けてみる
正直なところ、今回の売上減少が 本当に人物イラストのせいなのかは分かりません。
今からモノのイラストに戻せば比較はできるかもしれませんが、原因追求に時間を使っても仕方ないとも思っています。
それよりも、
- 人物イラストが今後どう育つのか
- ある程度数を出したときに何が起きるのか
そこに興味があります。
人物イラストは効率が悪い。でも当たれば大きい
人物イラストは、正直 効率の悪いジャンルです。
個人的にはそう思います。
理由はシンプルで、
- ポーズ
- 表情
- テイスト
が揃っていないと、ユーザーはダウンロードしないからです。
少数では勝負にならず、ある程度のバリエーション数が必要になります。
その一方で、
- ユーザーのニーズにハマれば
- まとめて複数枚ダウンロードされる
- ご贔屓にしてもらえる可能性もある
という「当たれば大きい」側面も持っています。
まずは人物イラスト100件投稿してみる
この先、ダウンロード数がさらに落ち、審査がより滞るといったことが起こるかもしれません。
それでも、まずは 人物イラストを100件投稿 してみるつもりです。
この記事を書いている時点では 16件。
ペース的には 1ヶ月ほどで100件 投稿できそうです。
結果については、また別の記事で書こうと思います。

